今回は、ICU看護師を目指している方に向けて、ICUに転職する前に確認しておきたいポイントを紹介します。

まずはじめが、職場の雰囲気とそこで働く看護師の人数です。危篤状態や急変して危険性が高い人が多く運び込まれるICUでは、何より現場の雰囲気が重要になってきます。きちんと連携していなければ、患者さんは命の危機にさらされるため、最悪の事態になりかねません。しっかり転職前に見学をして、ICUにいるスタッフたちの雰囲気や人間性を確かめておきなしょう。

そして次が、ICUで対応する診療科の種類です。ICUは原則、全ての科の重症患者を受け入れている場所です。診療科の種類が多ければ多いほど、覚えることがあり大変に思うかもしれませんが、その分幅広い知識と経験を得られることは、大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、教育体制も見ておきたいポイントです。ICUは他の病棟よりも命の危機に瀕している患者さんが多く、常に緊張感溢れる場所です。きちんと仕事を教えてもらえるかどうかは、誰かの命を左右することにもつながります。また教育に力を入れるということは、事業所自体がスタッフを大事にしているという風にも取れます。スタッフ思いの職場なのかどうかを、ぜひ確認してみると良いでしょう。

その他、ICUは意識のない患者や人工呼吸器を付けている方が多く、コミュニケーションを取るのが難しいケースが多いです。加えて、常に医療モニターで患者さんの異変や病状を正確に察知する必要があります。病棟のように、患者さん一人ひとりと話をしての深い関わりを持つのは困難なため、患者さんとコミュニケーションを大切にしたいのなら、あまり適正な場所ではないでしょう。